はじめに:「カタログから選ぶだけ」の画期的な補助金

「補助金は魅力的だけど、書類作成が難しすぎる…」
そんな中小企業経営者の悩みを解消するために始まったのが、「中小企業省力化投資補助金」です。

最大の特徴は、事前に登録された製品カタログから「選ぶだけ」という手軽さ。
従業員5名以下の小規模事業者でも使いやすく、今、最も注目されている補助金の一つです。

本記事では、2026年に向けてさらにラインナップが充実する対象機器(カタログ掲載製品)と、具体的な活用シミュレーションをご紹介します。

補助額と補助率の仕組み

本補助金は、企業の規模(従業員数)によって上限額が異なります。

従業員数補助上限額補助率
5名以下200万円 (300万円)1/2
6名〜20名500万円 (750万円)1/2
21名以上1,000万円 (1,500万円)1/2
( )内は大幅な賃上げを行った場合の特別枠の上限

例えば、従業員3名の飲食店が、400万円の配膳ロボットと券売機を導入する場合、費用の半額である200万円が国から補助されます。実質半額で最新機器が手に入るチャンスです。

【業種別】カタログ掲載の対象機器リスト

どのような機器が対象なのか、代表的な例を見てみましょう。(※2025年12月時点の情報および登録予定製品を含みます)

1. 飲食・サービス業

人手不足が最も深刻な業界向けには、以下の機器がラインナップされています。

  • 自動券売機・自動精算機: レジ締め作業がゼロになり、オーダーミスも撲滅できます。インボイス対応レジへの買い替えにも最適です。
  • 配膳ロボット: 重い料理の配膳・下膳をロボットに任せ、スタッフは接客に集中できます。
  • スチームコンベクションオーブン: 調理の自動化により、熟練シェフがいなくても均一な味を提供可能にします。

2. 宿泊業

  • 自動チェックイン機: フロント業務の無人化・省人化を実現します。
  • 清掃ロボット: ロビーや廊下などの広範囲な清掃を自動化します。

3. 製造・物流・倉庫業

  • 無人搬送車(AGV/AMR): 工場内での部品搬送や、倉庫でのピッキング補助を行います。
  • 自動倉庫システム: 商品の出し入れを自動化し、在庫管理の精度を向上させます。
  • 検品・検査ロボット: 画像認識技術を用いた外観検査装置などが対象です。

導入シミュレーション(飲食店A社の事例)

【状況】
地方のラーメン店(従業員4名)。ホールスタッフの採用ができず、ランチタイムの回転率が悪化している。

【導入計画】

  • 高性能券売機:150万円
  • 配膳ロボット:250万円
  • 投資合計:400万円

【補助金活用後】

  • 補助金額(1/2):▲200万円
  • 実質負担額:200万円

【効果】
レジ業務がなくなり、配膳もロボットが行うことで、ホールスタッフを1名減らしても運営が可能に。
また、提供スピードが上がり回転率が向上、月商が30万円アップしました。
実質負担額の200万円は、約半年〜1年で回収できる計算です。

販売店(ベンダー)様・導入検討企業様へ

この補助金は「販売店(メーカー・代理店)」と「導入企業」が共同で申請を行うスキームです。

  • 導入企業様へ:
    「欲しい機械があるけれど、カタログに載っているかわからない」という場合は、当事務所がお調べします。
  • 販売店様へ:
    1.自社製品をカタログに登録したい
    2.販売会社の登録をしたい
    3.登録済み製品を補助金セットで提案したい
    という場合、当事務所が「申請実務のパートナー」としてサポートいたします。
    面倒な手続きはすべて丸投げしてください。

2026年、省力化投資で「儲かる仕組み」を作りましょう。お問い合わせをお待ちしております。